堂安律は市場価値が爆上がり、鎌田大地は残留か否か。カタールW杯で活躍した日本代表ブンデス戦士8人、後半戦のポイントは? (3ページ目)

  • 鈴木智貴●取材・文 text by Suzuki Toshiki
  • photo by AFLO

【遠藤の立場は揺るがない】

 フランクフルトのもうひとりの主力DFエヴァン・エンディカにも移籍話が浮上している。地元メディア『ヘッセンシャウ』は「大きな奇跡でも起きないかぎり、彼らが契約更新を受け入れることはないだろう。夏にはその柱が2本倒れる。それを防ぐのは難しい」と報じている。

 日刊紙『フランクフルター・ルントシャウ』もドルトムントやバルセロナといった具体的なクラブ名を挙げ、鎌田の行き先を予想する。どこまでが真実か現時点では知る由もないが、前半戦と同等かそれ以上に活躍できれば、よりいい条件でのオファーが鎌田には舞い込むだろう。

 シュツットガルトでは、かつて岡崎慎司や酒井高徳を指導したブルーノ・ラッバディアが指揮官の座に舞い戻った。ただ、監督が変わろうとも、遠藤航の立場は揺るがないだろう。

 ヴォルフスブルク所属MFジョシュア・ギラボギの獲得も囁かれているが、中盤の戦力に大幅な変更はない。おそらくは今季前半戦と同様、MFナウイロ・アハマダとMFエンゾ・ミロの若手ふたりを後方から支えることになるはずだ。

『ビルト』紙によると、休暇中であったはずの遠藤は12月12日のチーム再始動日に姿を現したという。これは、PK戦までもつれ込んだワールドカップ決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦から、たった1週間後のこと。トレーニングへの参加こそなかったが、ラッバディア新監督、そしてファビアン・ヴォールゲムート新スポーツディレクターらとの顔合わせに同席したかったことが、その理由のようだ。

 このニュースが報じられると、ファンからSNS上で「非常に模範的な選手。誰もがこのようにできるわけではない」「クラブに1万パーセントのアイデンティティを示せる数少ない選手のひとり」「本物のプロフェッショナル」といった賛辞が寄せられた。

 ラッバディア監督は年明け後、スペイン・マルベーリャでの合宿で4-3-3の習得に時間を割いた。目下、伊藤洋輝のライバルと目されているのはクロアチア代表DFボルナ・ソサ。『ビルト』紙によれば、左サイドバックの座をこのふたりで争う可能性が高いようだ。

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