伊東純也はスピード、南野拓実は連係から1対1。ふたりの日本代表アタッカーは異なる武器でファンを魅了する (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

伊東と南野が笑顔で挨拶

 とはいえ、相手がひとり少なかったこと、試合終了間際で1点を追うホームチームがリスク覚悟で前がかりになっていたことを考えれば、まだ南野の今後の活躍が保証されたわけではない。あくまでも現段階では、新天地モナコでの第一歩をようやく踏み出すことができたと捉えるべきだろう。

 いずれにしても、今シーズン最初の日本代表アタッカー直接対決は、ふたり揃ってポジティブな試合になったことだけは間違いなさそうだ。

 試合後、お互いの労をねぎらう南野と伊東のところに割って入ったのは、モナコのクレマン監督だった。かつてベルギーのゲンクを率いた時代に伊東を指導したこともあり、3人はしばらく笑顔で会話する場面が見られた。

 その時のクレマン監督の明るい表情が、この試合の勝利の意味を物語っているようだった。

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