鎌田大地にゴール量産の予感。試行錯誤中のフランクフルトで「役割が変わった」 (2ページ目)
相棒の移籍もポジティブに捉えて
実際、バイエルン戦で鎌田を温存すると、5日後のレアル・マドリード戦では、1トップ2シャドウのシャドウの位置で起用された。惜しいシュートを放つなど見せ場は作ったが、チームとしてはレアル相手にまったくと言っていいほど歯が立たなかった。
直後のヘルタ・ベルリン戦では中盤で先発し、1ゴールを挙げている。その後は体調を崩し練習に参加できない日もあったが、ケルン戦では4-4-2の左MFで起用されている。指揮官の逡巡が伝わってくるかのような起用法だが、鎌田は気にしていないという。
「僕は個人的にはストライカー以外だったら、6番(ボランチ)から前はどこでもある程度高いクオリティでできるって思っているし、それは今までも自分自身が言い続けてきたところなので、別にどこで出てもそこまでストレスはないし、まあ、どこでもいいかなと思います」
サイドやトップ下だけでなく、ボランチでの起用もあるというのが昨季との違いだが、それも前向きに捉えている。また、コスティッチとのコンビネーションに定評のあった鎌田だが、その移籍も悲観的には捉えていない。
「彼がいなくなって、より彼の偉大さは感じるところではあります。僕自身も彼と3年間、常にパートナーとして出続けていたし、いい関係性を持ててやってたので。
でも、今までは、自分が彼を生かすという役割をしてましたけど、今は逆に、ゴール前に入っていけたりすることで、ゴールに絡めて数字が残せている。僕個人としては、今は違う選手とうまくやれているし、ゴールが目に見える数字としてとれていて、個人的にはいい感じかな、と」
これまではコスティッチに対して配球することがメインで、鎌田自身はゴール前に入っていくことが難しいシーンも多かった。鎌田の昨季のリーグ戦初ゴールは第11節だったが、今季はすでに3節で2ゴールを挙げている。
「去年から僕が点をとれていない理由は『ゴール前に入っていけないから』とずっと言っていて、いつも僕がコスティッチにボールを出して、コスティッチがクロスを入れて、僕個人はペナルティエリアになかなか入っていけないっていう状況でした。
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