新生PSGジャパンツアー直前分析。攻撃はMNMトリオのアドリブ優先、守備は不慣れな3バックを採用か (2ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

川崎戦のスタメンを予想する

 USクヴィイーとの試合では、遅れてチームに合流したFWキリアン・エムバペ、DFアクラフ・ハキミ、DFプレスネル・キンペンベ、MFマルコ・ヴェラッティ、DFヌーノ・メンデスといった主力数人と、臀部を痛めて大事をとったFWネイマールは欠場したが、それ以外のメンバーたちはそれぞれ45分間プレーしている。

 その試合でガルティエ監督が採用したフォーメーションは「3−4−1−2」。スタメンは、GKジャンルイジ・ドンナルンマ、最終ラインは右にセルヒオ・ラモス、中央にマルキーニョス、左は移籍が噂されるアブドゥ・ディアロの3人。ウイングバックは右にエリック・ジュニオール・ディナ・エビンベ、左にフアン・ベルナト、ボランチは新加入のヴィティーニャとレアンドロ・パレデスのコンビ。そして前線は、トップ下にリオネル・メッシ、2トップはマウロ・イカルディとアルノー・カリムエンドだった。

 後半は全員が入れ代わり、来日メンバーには入っていないデビュー前の若手中心の編成になったため、フォーメーションも4−3−3に変更したが、おそらくガルティエ監督が頭に描く基本フォーメーションは、現時点では3バックシステムと見ていい。

 実際、来日2日目の18日夜に行なわれた公開練習におけるゲーム形式のトレーニングでも、指揮官は3バックを採用。最終ラインからのビルドアップやプレス回避など、新しい戦術の落とし込み作業を行なった。

 レギュラー組でプレーしたのは、GKドンナルンマ、3バックは右からセルヒオ・ラモス、マルキーニョス、キンペンベ。ウイングバックは右にハキミ、左にヌーノ・メンデス、ダブルボランチはヴィティーニャとイドリッサ・ゲイェのコンビ。そして前線は、右にメッシ、左にネイマール、1トップにエムバペという「MNMトリオ」が形成された。メッシは2トップ下でプレーすることもあるため、変則的な1トップ2シャドーとも言える。

 いずれにせよ、攻撃は3人のアドリブを優先する格好で、おそらく20日の川崎戦もこの11人がスタメンを飾る可能性が高いと思われる。

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