田中碧のデュッセルドルフ2年目は輝きが違う。中盤を完全に支配して「すごく楽しくサッカーができている」 (3ページ目)
1部昇格の原動力となれるか
実力が比較的拮抗している2部リーグで上位進出もしくは昇格を狙うのであれば、ミスの少なさはもちろんのこと、田中が指摘するように選手自らで即座に状況を判断し、臨機応変に対応していくことが必要不可欠だ。
思えば、2021年1月からの田中は、川崎フロンターレ、五輪代表、デュッセルドルフ、A代表と、フル稼働を強いられ、緊張の糸を張り続けたその期間は1年半にも及んだ。特に、代表戦のたびにドイツと日本を往復し、想像を絶するほどのプレッシャーがかかる試合をこなしたあと、休息もままならないまま再び屈強な男が集うリーグ戦に挑んでいくという過酷さは、経験した者にしかわからない。
「今振り返ると、自分が思っていた以上に疲れていたんだなというのは感じました。メンタル的にもきつかったなっていうのはある。ただ、今回のオフですごくリフレッシュしたんで、今はすごく楽しくサッカーができている。
そういう、うまくいかない1年もあると思う。今年はワールドカップもありますし、自分自身も結果を残さないといけないですけど、シーズンが終わった時にどういう立ち位置にいられるのか、というのに集中してやれればいいのかなと思います」
日本代表の中核をなす選手であれば、デュッセルドルフをブンデスリーガ1部昇格へと導く原動力となってほしいし、田中にその力はある。日本一のボランチを目指す背番号4の今シーズンは、昨シーズンとは大いに異なったものになりそうだ。
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