今季プレミアリーグでベストのGK&DFを英国人記者が選定。日本人選手2人の評価も聞いた (3ページ目)

  • リチャード・ジョリー●文 text by Richard Jolly
  • 井川洋一●翻訳 translation by Igawa Yoichi

日本人2選手への評価

DF/冨安健洋(アーセナル/日本)

 開幕3連敗──最悪のスタートを切ったアーセナルの命運が変わったのは、9月にこの日本代表DFが加入してからだ。

 冨安は即座にライトバックに収まると、堅実な守備で左右のバランスを改善(逆サイドには攻撃的なキーラン・ティアニーが入ることが多かった)。ボールを持てば、シンプルかつ正確なパスや巧みなドリブルで攻撃をサポートした。

 その後、負傷で離脱すると、チームは彼の不在の影響を受け、4月には下位チームに3連敗を喫している。

FW/南野拓実(リバプール/日本)

 世界一と言えるほど充実したリバプールの攻撃陣で、出番はなかなか得られなかったが、それでも限られた出場時間で、結果を残した。

 プレミアリーグでは11試合(先発は1)で3得点、リーグカップでは5試合で4得点、FAカップでも4試合で3得点と、全公式戦を通じて10得点。リーグ戦は186分で3得点なので、1試合平均にすると1.45得点と驚異的だ(ちなみに得点王のモハメド・サラーは0.73)。

 2つの国内カップ戦では、彼のゴールがタイトルへの道程を形作った。来季こそ、新天地を求めることになるかもしれないが、指揮官も仲間もファンも、彼の高い価値を認めている。

◆2021-22シーズン 欧州トップ10クラブフォーメーション

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