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旗手怜央「すごくいいスタート」。裏に専属通訳、住居、日本人コミュニティなどクラブや監督の手厚いサポートがあった (3ページ目)

  • アレックス・オヘンリー●文 text by Alex O’Henley
  • 井川洋一●翻訳 translation by Igawa Yoichi

【チームメイトからも愛されている】

 そのインタビューの冒頭では、次のように話している。

「もちろん、そういう結果(レンジャーズ戦で2得点、1アシスト)を残せたのはうれしいですけど、監督やチームが求めていることを、あのピッチでしっかり表現できたことのほうがすごくうれしくて。チームの一員になれたなと実感できました。

 自分が想像していたより、すごくいいスタートが切れたと思いますけど、監督、スタッフ、選手たちのサポートがあったから、ここまでこれたと思う。本当に、このチームに関わっているすべての人に感謝したいです」

 この謙虚でオープンな姿勢によって、彼は仲間に愛されている。ハイバーニアン戦でジェームズ・フォレストが、彼にマン・オブ・ザ・マッチに選出されたことを伝えると、旗手は当初、それを信じなかったという。

 またレンジャーズ戦のあとには、日本からやってきたニューヒーローと喜びを分かち合いたいと願うスタンドのファンのもとへ、チームメイトたちが優しく促していた。

 スコットランドの首都は今、新たなスターの到来に沸いている。ただし、これさえも序章にすぎないとしたら、はたして、どんな未来が待っているのだろうか。パークヘッドは、かつてないほどの期待感で満ち満ちている。

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