欧州サッカー日本人の最新市場価格。今季前半で評価を上げた注目の6人は?
今冬に、移籍市場を専門に取り扱うポータルサイトとして有名な「トランスファーマルクト」が市場価格を更新。同サイトで日本人選手のデータ・アナリストを務めるトビアス・ドライマン氏に依頼し、2021-22シーズンの前半で評価が上がった上位6選手を解説してもらった。欧州で、今注目されている日本人選手は誰なのか。
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今季前半、欧州で活躍が目立っているふたり。冨安健洋(左)と古橋亨梧(右)この記事に関連する写真を見る1位:冨安健洋(アーセナル)
市場価格2500万ユーロ(約32億円)
上昇額500万ユーロ(約6億4000万円)
23歳の冨安は、今シーズン開幕前の夏にボローニャから1860万ユーロでアーセナルにやって来た。この金額は、トランスファーマルクトが推定していた市場価格2000万ユーロよりも、わずかに低かった。
アーセナルでは、基本的にガブリエウとベン・ホワイトがセンターバックとしてポジションを確保しており、冨安には右サイドバック(SB)のポジションが与えられた。
アーセナルは右SBには、ほかに優れたオプションが見つからず、冨安は加入早々に定位置を確保。SBでのプレーも問題なく、世界トップレベルのイングランド・プレミアリーグでも安定した活躍を見せ、自身の市場価格も上昇させた。
昨年12月末に更新された最新の市場価格は、2500万ユーロに達した。これは、世界でもトップレベルのSBになったことを意味しており、世界全体の右SBのなかでも11番目の市場価格になる。現在のハイレベルのパフォーマンスを維持できれば、このまま順調に価格も上がり続けるだろう。
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