スコットランドで注目を集める前田大然。現地記者4人が本音で語った印象は? (2ページ目)
「とてもポジティなイメージを持っている。スピードと、ボールを持っていない時の運動量はとても印象的だ。こうした能力があるから、両足から強力なシュートを打てるのだろう。前田の動きを見ていると、相手のディフェンスを破壊するためのインテリジェンスも感じられる」
そう語ったのが『デイリーメイル』のマーク・ウィルソンだ。今季のセルティックは主に4−3−3(4−2−3−1)を採用し、縦に速い展開で得点を奪うなか、同記者は「前田が持っている特徴は、セルティックのプレースタイルでとても生きるだろう」と見ている。
『ヘラルド』の元記者で、現在はフリーランスとして健筆をふるうグレーム・マクファーソンも好印象を明かす。
「前田はスピードと強さを備え、ボールを持てば抜け目ない。アンジェ(ポステコグルー)の下でプレーしており、セルティックのシステムやプレースタイルに馴染むのにも時間はかからないだろう。(古橋)亨梧がここまで大成功を収めているから、同様のエネルギーや得点を前田がもたらすことができれば、ファンに愛されると思う」
マクファーソンはそう話すと、成功のポイントをこう指摘した。
「どれくらい早くスコットランドリーグに適応できるかだ。前田の性格がわからないので、その点はなんとも言えない。もし適応できれば、すばらしいプレーを見せてくれるはずだ」
一方、『中村俊輔 スコットランドからの喝采』の著者で、『ヘラルド』の記者を経て出版社「バックページ」のディレクターを務めるマーティン・グレイグは異なる視点を示す。
「第一のポイントは、Jリーグはヨーロッパに選手を輩出するマーケットであるということだ。とりわけ英国に対してはそう言える。亨梧が好例だ。ヨーロッパに移籍するまでに時間を要し、26歳でやって来た。つまり、適応するための準備ができていたのだろう。彼は100%の準備を整え、今季ものすごいインパクトを残している」
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