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柴崎岳はチームの主力、岡崎慎司は早くもチームにフィット。スペイン2部で突出する力を見せている (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kwamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 一方、柴崎も2部では技術面で飛び抜けた存在だろう。昨シーズンもレガネスで主力としてプレーし、今シーズンも立場は変わっていない。4-2-3-1のボランチの一角で、プレーメイキングが主な役目。アシエル・ガリターノ監督の信頼も厚い。

 技量の高さは、2部では有数だ。10月3日のルーゴ戦では見事なサイドチェンジで攻撃を展開しただけでなく、破格のミドルシュートを右足で決めた。直前には敵のスローインをヘディングで跳ね返し、こぼれ球を展開。ボランチの仕事を完遂していた。

 ただし課題も見える。ルーゴ戦は右サイドで敵を潰しにいくものの、簡単に入れ替わられていた。スペイン初挑戦の時から指摘されるように、球際の守備で弱さが目立つ。五分五分のボールを制することができず、ヘディングも競り合いに負けて強いシュートを放たれていた。この点は、日本代表でも同じ歯がゆさが感じられるところだ。

 ボランチとして、ラインを死守できる堅牢さを身につけたら、1部の上位チームでも通用する技術やセンスはある。柴崎はヘタフェへ"個人昇格"したことはあるが、チームを昇格させた経験はない(デポルティーボ・ラ・コルーニャは3部に降格した)。「勝てるチーム」のボランチは高い評価を受けるもので、レガネスを1部に引き上げられたら、殻を破れるはずだ。

 スペイン2部リーグは、代表戦が行なわれている間も休まず続く。

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