日本の五輪2戦目メキシコは準備万端。最高のOAでロンドン五輪の再現を狙う (2ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 今回の五輪に出場するチームの中で、メキシコは唯一、全勝で予選を突破している。北中米カリブ海予選では、グループリーグでドミニカ戦4-1、コスタリカ戦3-0、アメリカ戦1-0と3連勝。準決勝ではカナダを2-0で下した。一番厳しかったのは決勝のホンジュラス戦で、120分戦って1-1。PK戦を制して1位突破を決めた。

 システムはボールを持っている時は4-2-3-1だが、守る時は4-4-2に変化する。スピードのある中盤と相まって、このフォーメーションがいい結果をもたらしている。

 6月にルーマニアで3試合の親善試合を行なった。同じく東京五輪に出場する強力なチーム、ルーマニアには0-1で敗れたが、五輪世代ではアジア最強といわれるサウジアラビアとは引き分け、オーストラリアには3-2で勝利した。

 チームのスターはまぎれもなく、ベティスに所属する21歳のディエゴ・ライネスだ。「ここ50年間で最も優秀なメキシコ人ストライカー」との呼び声が高い。ライネスはスピードがあるだけでなく、ボールを持った時のインテリジェンスが光る。先日行なわれたパナマとのA代表の試合でも、先制ゴールを挙げ、3-0の完勝をもたらした。

 ブラジルについては、OAでネイマールが参加すると思っていた人も多いだろう。ネイマール自身もそれを望んでいたが、パリ・サンジェルマンが許さなかった。だが、ネイマールはいなくても、ブラジルが日本に送り込むチームはなかなか興味深い。ブラジルの入ったグループはドイツ、サウジアラビア。コートジボワール。一筋縄ではいかない相手だが、ブラジルは金メダル候補と言っていいだろう。

 ブラジルは自国開催の前回大会で、50年以上求め続けてきた悲願の金メダルを手にしたが、今回はその誇りをもって日本に向かう。唯一の目標は、金メダルをもう一度手にすることだ。選ばれた22人はU-24といえども有名かつ優秀な選手が多く、見ていて楽しいテクニックを持っている。監督のアンドレ・ジャルディネはチッチA代表監督から直々に指名された人物だ。

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