フランスまさかのドローでF組大混戦に。ユーロで接戦の好試合が続くわけ (4ページ目)
中心選手のルスラン・マリノフスキー(アタランタ)がなにより面白い。魅せるサッカーをする。ドリブルよし。ショートパスよし。視野の広さも兼ね備えた左利きだ。さらに、その脇で構えるMFオレクサンドル・ジンチェンコ(マンチェスター・シティ)、右ウイングのアンドリー・ヤルモネンコ(ウエストハム)、左SBのヴィタリー・ミコレンコ(ディナモ・キエフ)、CBのミコラ・マトビエンコ(シャフタール)も左利きだ。
左利きの割合は約1割強だと言われる中で、ウクライナは、フィールドプレーヤーのスタメン候補10人中、その半分に当たる5人が左利きという珍しいチームだ。その影響だろうか、少々変わった雰囲気がある。相手をいなすサッカーと言うか、アンドリー・シェフチェンコ現監督が現役だった頃の、スピード豊かな直線的サッカーとは一線を画す、技巧的なスタイルだ。
本大会出場国が16チームから24チームに増大した前回は、力の落ちるチームがいくつか存在したが、今回はそれがない。24チームの実力が僅差のため、好試合、接戦の連続だ。目が離せない。
日本はこの中に入ったら、どれほどやれるだろうか。日本人選手で十分通じそうな選手はどれほどいるだろうか。そんな可能性を探りながら、目を凝らしたいものである。
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