2021.06.07

ユーロ2020注目は有力3チーム。11都市での分散開催で実力差はわずか

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

福田正博 フットボール原論

■6月11日にユーロ2020が1年遅れで開幕する。18年ロシアW杯以来のビッグイベントにサッカーファンの注目が集まる。今回は福田正博氏に、大会の見どころと注目国を挙げてもらった。

3年前の18年ロシアW杯優勝のフランス。今回も戦力は充実3年前の18年ロシアW杯優勝のフランス。今回も戦力は充実 この記事に関連する写真を見る  いよいよ6月11日から幕をあけるユーロ2020。コロナ禍の影響により1年遅れでの開催となる今大会は、準決勝と決勝はイギリスのウェンブリースタジアムで開催されるが、グループリーグから準々決勝までは、欧州11都市で分散開催される。この初の試みが結果にどう影響を及ぼすか興味深い。

 出場国が24カ国に増えて2回目となる今大会の注目チームの一つは、間違いなくフランスだろう。

 2018年W杯の優勝国が、ユーロとの連続優勝を成し遂げるのか。過去にW杯とユーロで連続して優勝したのは、72年ユーロと74年W杯に勝った西ドイツ(現ドイツ)、98年W杯と00年ユーロの優勝国フランス、そして08年ユーロ、10年W杯、12年ユーロのビッグタイトルを3連覇したスペインと、3カ国ある。今大会でフランスが勝てば、2度目の連続優勝となる。

 可能性は大いにある。18年W杯優勝の立役者となったキリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)をはじめ、アントワーヌ・グリーズマン(バルセロナ)、キングスレイ・コマン(バイエルン)やウスマン・デンベレ(バルセロナ)など、攻撃陣には錚々たる顔ぶれが揃っているからだ。

 加えて今大会はレアル・マドリードのカリム・ベンゼマが5年半ぶりに代表に復帰。15年に恐喝事件で逮捕されて以降は代表から遠ざかっていたが、フランス代表で通算81試合27得点の実力は疑いようのないもの。今季もラ・リーガ34試合で23得点9アシストを記録したベンゼマが、チームにどういう効果をもたらすのか。そして、彼らをディディエ・デシャン監督がどうまとめていくかも見どころだ。

 ドイツは、ヨアヒム・レーヴ監督が今大会を最後に、代表監督の座を退くことを発表している。18年W杯はグループリーグで最下位に沈む屈辱にまみれたが、06年W杯後に代表監督に就任してから残してきた実績は間違いないものがある。