超人エムバペ。新世代のスーパースターは私生活も超優等生 (3ページ目)
少年時代から突出していたその才能は、早くから各クラブのスカウトの注目の的となった。だが、それらに対しても決して浮かれることなく、地に足をつけて自分の成長だけに集中。自身の進路も、そこで成長できるか否かを基準に、家族と話し合って決めてきたという。
14歳の誕生日を前に、レアル・マドリードに家族ごと招待された時もそうだった。ジヌディーン・ジダン監督の熱心な誘いを受け、憧れのクリスティアーノ・ロナウドと記念撮影をした時でさえも、その姿勢がブレることはなかった。現在エムバペの代理人を務める父ウィルフリードのアドバイスも、エムバペの成長に一役買っているのだろう。
そんなエムバペは、明るく親しみやすい性格で、どこにでもいる普通の青年として知られている。推定年棒20億円以上と言われる大金を手にする現在も、高級車や高級ブランドにまったく興味を示さず、ライフスタイルは変わらない。ネイマールの誕生パーティーには顔を出すが、それ以外、友人とナイトクラブに行くようなこともない。
モナコ時代に初めてリーグ優勝を経験した時、経済的に貧しい人々が暮らす地元ボンディに優勝トロフィーを持って凱旋するなど、故郷への想いも大切にする。また、W杯優勝で手にしたボーナスの全額(約5700万円)を慈善団体に寄付したように、社会貢献の意識も極めて高い。私生活でも、まったく隙のない優等生なのだ。
◆小野伸二以上。歴代世界最高の「両利き」プレーヤーはベルギー人FW>>
世界で一番の選手になるために、すべてのエネルギーを注ぐ----。
エムバペがどんな時も地位や名声に溺れることなく、日々ストイックに自分を鍛え上げていることは、PSG加入時の体格と現在のそれを比較すればよくわかる。コロナ禍による中断後は、またひと回り身体が大きくなった印象だ。
そのエムバペがCL準々決勝のバイエルン戦を前にフランス『RMC Sport』のインタビューに応え、次のようなコメントを残している。
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