ブンデスリーガ日本人の市場価格トップ10。ドイツ人アナリストがガチ評価 (4ページ目)

  • 鈴木達朗●文 text by Suzuki Tatsuro
  • photo by Getty Images

元祖天才が久保建英を詳細に分析。「消えた天才たちとは明確に違う」>>

4位
遠藤航(シュツットガルト):市場価格250万ユーロ(3億750万円)

 遠藤航は19年の夏に当時2部にいたシュツットガルトに移籍し、シーズン途中から不動のポジションを獲得した。

 今では、攻守のバランスを担う存在として欠かせない選手のひとりとなり、第3節は『キッカー』のベストイレブンに選出されるまでの活躍を見せている。

 シュツットガルトのファンのなかには、1部残留のキープレーヤーになると見ている人々もいる。ケガなくシーズンを過ごせれば、この27歳の守備のオールラウンダーは、日本代表の定位置獲得を目指してアピールしつづけることができるはずだ。

3位
大迫勇也(ブレーメン):市場価格300万ユーロ(3億6900万円)

 昨季のブレーメンの1部残留に貢献した大迫勇也は、今季のスタートを見る限り、出場時間を確保できるか心配しなければならない。

 最前線にはダヴィー・ゼルケとニクラス・フュルクルクというライバルがおり、定位置争いも厳しくなっている。フロリアン・コーフェルト監督の戦術的変更も大迫の不調の要因になっている。開幕戦の低調なパフォーマンスに観客席のファンたちからブーイングを受けると、大迫がナーバスになっているのはすぐに見て取れた。簡単なボールタッチでも、普段なら考えられないようなミスをしていたからだ。

 クラブ内部は、大迫が精神的に負のスパイラルに陥っていることに理解を示し、この負の連鎖を断ち切らなければならないと意見が一致している。コーフェルト監督は、選手を擁護している。だが、その一方でプロとして30歳を迎えた選手は、ファンの批判へ対処できるだけの経験を備えているのもわかっている。

 近いうちは、大迫が先発として定期的にプレーすることは期待できないだろう。今のところ、クラブのファンたちからも厳しい目で見られている。それに加えて、現状では大迫の代わりに出ている選手のほうが、優れたパフォーマンスを見せ、チームもうまく回っている。

4 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る