2020.09.20

久保建英も続け。「修業系レンタル移籍」で
開花したレアルの先輩たち

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Getty Images

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 近年の移籍マーケットで急増している「レンタル移籍」。主力のケガによる長期離脱など、不測の事態が起きた場合に穴埋めとして代役選手を借りるパターンもあれば、高給取りのビッグネームがフィットせず、クラブの経済的負担を減らすためにその選手を貸し出すパターンもある。

ビジャレアルにレンタル移籍中の久保建英 しかし、レンタル移籍の主流といえば、やはり青田買いした有望な若手を下位チームや他国リーグに貸し出す"修業系"レンタル移籍だろう。主にビッグクラブによくあるパターンだが、現在ラ・リーガで2年目を迎えるレアル・マドリードの久保建英も、それにあてはまる。

 初年度の昨季はマジョルカで経験を積み、今季はビジャレアルにレンタル移籍し、さらなる成長を目標にライバルと切磋琢磨する。「いずれはレアル・マドリードでプレーしたい」。久保はその目標にこだわって、レンタル移籍で修業を積んでいるわけだ。

 同じように、青田買い移籍のあとに修業系レンタル移籍を重ねる選手は数多い。レアルの過去を振り返ってみると、最終的に所属元クラブに定着した例としては、現在チームで主軸を張るウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデがその典型と言っていいだろう。

 現在22歳のバルベルデは、16歳の時にレアル移籍が内定し、FIFAのルールに従って18歳の誕生日を迎えたのち、ペニャロールから完全移籍を果たす。5年契約の初年度は、レアルのBチームにあたる「カスティージャ」でプレーした。

 そして2年目の2017−2018シーズンは、デポルティーボ・ラ・コルーニャ(当時1部)にレンタル移籍し、リーグ戦24試合に出場。そのうち半分にあたる12試合に先発した。

 だが、そのシーズンのデポルティーボは2度の監督交替劇が起きるなど不振が続き、最終的に2部に降格。バルベルデのパフォーマンスも次第にトーンダウンしてしまい、シーズン後半戦はスタメンを外れて苦い経験を味わった。