2020.07.20

マンUでブレイクした18歳。相手DFを手玉に取る駆け引きが秀逸だ

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

Answer
相手を中に釣り出してから、外へ逃げてパスをコントロール

 ブルーノ・フェルナンデスが右サイドから中央へボールを持ち出した瞬間、ファーサイドにいたグリーンウッドはバイタルエリアへ進入するように動き出した。そこに対応したのがボーンマスの右サイドバック、アダム・スミスである。

グリーンウッドは、中に行く動きで相手を釣ってから、外に逃げてフリーでボールを受け、シュートを決めた 中に入ったグリーンウッドが、ブルーノ・フェルナンデスからのパスを中央で受ける。後方から視界に現れたグリーンウッドを見た瞬間に、スミスはそうイメージしたはずである。しかし、それは仕掛けられた罠だった。

 スミスも中に動いた瞬間、グリーンウッドはバックステップでファーサイドへ逃げた。中で受けてシュートというイメージは、スミスを釣り出すための駆け引きだったのだ。

 ブルーノ・フェルナンデスからのパスが通ると、スミスのマークを外したグリーンウッドは得意な左足の前へ完璧にコントロールし、鋭く左足を振り抜いた。

 この試合2得点したグリーンウッドは、マン・オブ・ザ・マッチに選出された。第35節までで公式戦16ゴールをマークし、同年齢時のウェイン・ルーニーの17ゴールにあと1ゴールと迫っている。シュートテクニックに天賦の才を備えるグリーンウッドが、同クラブのレジェンドを超える日は近い。

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