リバプール優勝の原動力。マネとサラーの規格外な攻撃のアイデア

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ
〜勝負を決めるワンプレー~

Question
このあとマネとサラーはどのようにして突破したか?

 1989-90シーズン以来、30年ぶりにリバプールがリーグ優勝を果たした。プレミアリーグとなってからは初の栄冠である。

 今季のリバプールは圧倒的な王者だった。第27節まで無敗を貫き、2003-04シーズンのアーセナル以来の無敗優勝が期待されたが、惜しくもアウェーのワトフォード戦に敗れて偉業達成はならなかった。

 しかし、優勝を決めた31節の時点で、ホームでは16戦全勝、アウェーでも12勝2分1敗と文句のつけようのない成績で、7節を残して早々とリーグタイトルを決めた。

 32節終了時点で失点数はリーグ最少、総得点はリーグ2位、とにかく攻守に隙がなかった。タイトな守備からの超高速カウンターは、このチームの代名詞である。そのカウンターの鋭い刃となるのが前線のサディオ・マネ、モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノの3トップだ。

 なかでもマネとサラーのスピードと突破力は、世界でも屈指の破壊力を有している。第21節のシェフィールド・ユナイテッド戦では、そのふたりのコンビネーションからゴールが生まれた。

マネが左サイドから持ち込み、サラーは中央で止まった。このあと、このふたりはどのような突破を見せたかマネが左サイドから持ち込み、サラーは中央で止まった。このあと、このふたりはどのような突破を見せたか 後半19分、マネが左サイドからボールを運び、中央にはサラーが走り込んでいる。このあとふたりはどう突破しただろうか?

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