2020.07.04

久保建英、アトレティコ最強守備陣を翻弄。
再開後の進化が止まらない

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

「唯一、マジョルカで危険な男だった」

 マジョルカの地元紙『ディアリオ・デ・マジョルカ』は、そう見出しを打っている。

「タケ・クボ(久保建英)は、またしてもマジョルカのベストプレーヤーだった。(右サイドバックのアレハンドロ・)ポゾのサポートも受け、特に前半は相手と果敢に対峙し、苦しめていた。対面した若いディフェンダー、マヌ・サンチェスに苦い思いを味合わせた」

 7月3日、リーガ・エスパニョーラ第34節。マジョルカは強豪アトレティコ・マドリードの本拠地ワンダ・メトロポリターノに乗り込み、何度もゴールに肉迫した。しかし、強力な守備網を崩し切れず、勝負どころの差を見せつけられ、たびたび失点。下馬評どおり、3-0と敗れている。

 劣勢の中、久保建英が放った輝きとは?

アトレティコ・マドリード戦にフル出場した久保建英(マジョルカ) 堅守を誇るアトレティコ・マドリードを相手にしても、久保は少しも怯んでいない。

 5分、相手のパスを読んでカットすると、ボールを動かしながら、1人、2人、3人とマーカーをはがし、かわす。ダブルタッチの技術は、精密で大胆だった。そして縦を突破した後、反転してゴール正面の味方にパス。たったひとりで、鮮やかに好機を作りだした。