2020.06.22

福田正博が納得。ハーランドを見れば
ゲットゴールの法則がわかる

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

福田正博 フットボール原論

■1月にザルツブルクからドルトムントに移籍後も、驚異的な得点力で話題となっている19歳のハーランド。福田正博氏が、そのストライカーとしての能力を分析、今後の見どころについて語る。

加入半年でゴールを量産した、ドルトムントのハーランド 今季急成長を遂げている、ドルトムントのアーリング・ハーランド(ノルウェー)。ブンデスリーガ再開初戦でゴール。5月27日のバイエルン戦でケガを負い、その後の3試合はスタメンから外れたものの、復帰後の31節でも得点を決め、1月のチーム加入以降のゴール数を11に伸ばした。

 19歳にして彼ほど安定感のある選手は、ほかにはなかなか見当たらない。驚異的な得点力の高さがクローズアップされているが、それはストライカーとしての基本を、試合のなかでしっかりと繰り返しているからだ。

 ドルトムントは3バックを敷き、左右MFにアクラフ・ハキミとラファエル・ゲレイロという攻撃的な選手を置いている。ハーランドは中央で起点となって、クサビの縦パスをしっかり受けてサイドに流す。そして、そこからゴール前に入ってくるボールに合わせるのが抜群にうまい。

 ここで勘違いしてほしくないのは、ハーランドがサイドからのボールを、194cmの長身を生かしたヘディングでゴールを量産しているわけではないことだ。

 体型から不器用なイメージを持たれがちだが、ハーランドは相手DFライン裏のスペースへの抜け出しもできるし、足元の技術も高い。ステップを細かく踏めるため、いつも両足が地面についている感じで体のバランスが崩れにくく、来たボールにすぐ足を合わせられる状態にある。シュートも足の振りがコンパクトで速く、しなやかなで強烈なシュートが打てている。