グアルディオラとの師弟コンビ復活!
リージョ元神戸監督がマンCへ (2ページ目)
ふたりが初めて対面したのは、1996-97シーズンのことである。当時、リーガ・エスパニョーラ1部のオビエドを率いていたリージョは、バルサの選手だったグアルディオラの訪問を受けている。バルサに2-4で撃ち負けた試合直後で、リージョが監督室で怒りと悔しさを持て余していた時だったという。
「すばらしいサッカーでした! どうしたら、このようなサッカーが成立するんですか?」
部屋に通されたグアルディオラは、リージョのチームを激賞したという。
この試合、リージョのオビエドはバルサを圧倒していた。高い位置でボールをつなぎ、ゴールに迫り、奪われたら奪い返し、ショートカウンターを発動させ、得点も奪った。ポジション的優位を常に保っているため、悉くボールを拾い、つなげ、相手の攻撃にも的確に守れていた。フリスト・ストイチコフの決定力やセットプレーで失点し、敗れはしたが、サッカーでは上回っていた。
しかし、プロは勝ち負けがすべてと語られる世界である。勝者グアルディオラがわざわざ敗者リージョに頭を垂れ、教えを乞う情景というのは珍しい。以後、ペップはリージョの熱狂的シンパになった。
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