田中亜土夢が語るフィンランド
現地情報「サウナのことも伝えたい」 (4ページ目)
ヘルシンキは性に合っていた。
「日本にいると気になるようなことが、言葉がわからないからというのもあって、あまり気にならないんですよね。フィンランド人は真面目で少し内弁慶で、でも打ち解けると優しい。日本人に少し似ているんですよね。そういうところもよかったと思う」
チームでは主にトップ下でプレー。ヘルシンキはフィンランドリーグの強豪で、つなぐタイプのサッカーを志向していた。ただ、田中に求められたのは結果だった。
「助っ人として結果を求められるというのも、なんだかよかったんです」
1シーズン目の2015年は31試合8ゴール、2シーズン目は17試合5ゴール、3シーズン目は33試合で7ゴールを決めた。この3年の間に日本人の水墨画家と出会ったことから、自身も描くようになり、個展を行なうほどになった。
HJKヘルシンキを退団後、2018年、2019年はセレッソ大阪でプレーした。だが、この2シーズンの感触は、決していいものとは言えなかった。
「日本に戻ったら、フィンランドに行く前の、いろいろと気にする自分が戻ってきてしまったんです。それでなんかうまくいかなくて、1シーズン目なんてほとんど試合出ていない(先発出場1試合、途中出場5試合)ですからね」
今回のコロナ禍で思うことがあった。
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