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久保建英はレンタル延長か。
来季のレアルは「フランス化」が濃厚だ (2ページ目)

  • 高橋智行●文 text by Takahashi Tomoyuki
  • photo by Getty Images

 新たなFW獲得が必須だが、交渉は思うようにいっていない。クラブはパリ・サンジェルマンのキリアン・エムバペとドルトムントのアーリング・ハーランドを候補に掲げているが、両者が来季サンティアゴ・ベルナベウでプレーするには大きな障害がある。

 ジネディーヌ・ジダン監督が強く求めるエムバペ獲得には、1億8000万ユーロ(約216億円)というサッカー界トップの莫大な移籍金が必要となる。そのためクラブは財政面を考慮し、狙いを来年にずらしたと報じられている。しかしパリ・サンジェルマンのスポーツディレクター・レオナルドが、契約切れとなる22年夏までエムバペを放出しない意向との話が出ているため、来年でも獲得は難しいと推測される。

 今季の公式戦34試合41得点と、異常に高い得点力を誇るハーランドに関しては、ドルトムントが1億2000万ユーロ(約144億円)を超える高額の移籍金を要求すると見られている。契約は24年6月30日までだが、代理人のミノ・ライオラとドルトムントの間で、22年夏までは簡単に移籍させないという合意があるため、エムバペ同様に交渉は容易にいかないだろう。また獲得のライバルとして、パリ・サンジェルマンの名も出ている。

 そのほかに、クラブはセンターバック(CB)とMFの補強を考えている。CBについて、ジダンはセルヒオ・ラモスとラファエル・ヴァランの欠場をカバーできる選手を求めている。それは、今季入団したエデル・ミリトンが、ジダンが希望した選手ではないうえに思うようなパフォーマンスを見せられておらず、DFのユーティリティプレーヤーのナチョ・フェルナンデスは、30歳とすでにベテランの域だからだ。

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