リーガで成長していた家長昭博。
自信があった2年目に事態は急転する

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

「移籍先探しが難航している」

 当時の現地メディアは、放出の筆頭候補として家長の名前を挙げていた。

 2012年2月、家長は韓国のKリーグ、蔚山現代に期限付きで移籍している。そこで目立った活躍は見せていない。その後、2012年7月には古巣であるガンバ大阪に、同じく期限付き移籍。J2降格を経験するなど、低迷は続く。2013年の前半はJ2でプレーしていた。

 2013年7月には、2部に降格していたマジョルカに戻り、半年在籍した。しかし、リーグ戦は7試合出場にとどまった。これで契約は満了になる。

 そして2014年1月、家長は大宮アルディージャへの完全移籍を選び、スペイン挑戦は静かに幕を閉じた。

「大久保(嘉人)さんは、スペインに来る前のひとつの物差しでしたね」

 家長はスペインでそう語っていた。

「大久保さんは劇的なゴールを決めて、活躍もしていたので、"日本人がやれないことはない"というのはわかっていました。だったら、何を苦労して大変やったのか、と。自分なりにリサーチして、『コミュニケーションの部分だ』というのが結論でした。だから、2年目でスペイン語を勉強していて、まだまだ足りないところですが、もっと上達したいですね」

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