久保、乾もPCR検査を受けて練習へ。リーガ、再開へのプロセスを発表 (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 ラ・リーガ(スペイン・プロサッカー・リーグ)会長のハビエル・テバスは、いたって前向きだ。

 試合は無観客で行なわれる予定だが、まずは4段階を踏む中で、リーガ再開が本当に可能なのかを注視する必要がある。11節分を約2カ月で消化するというのは、日程的にはかなり厳しい。中断から2カ月以上たち、オフ明けに近いコンディションの選手が、ケガせずに戦い抜けるのか。もちろん、感染の不安もあるだろう。

 ちなみに、同じく延期になっていたスペイン国王杯決勝は、UEFAから無観客での6月中の試合開催を要請されていた。しかし、決勝に進出しているバスクの雄、レアル・ソシエダとアスレティック・ビルバオの両チームは、これを揃って拒否。「優勝クラブなしとなり、ヨーロッパリーグ出場権を取り上げる」という"脅し"にも屈せず、「2020年から21年の間で、観客を入れての決勝開催を目指す」ことで一致した(スペインは結局、国王杯王者のヨーロッパリーグ出場権は放棄し、リーグ戦7位のチームが出場することになりそうだ)。

 バスクの雄同士による決勝を見られるようになると、本当の意味で「リーガの熱気が戻った」と喜ぶべき瞬間が訪れるのかもしれない。

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