2020.05.04

東京五輪の見どころポジションSB。
その宝庫はブラジルかフランスか

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

東京五輪世代
ポジション別スター候補(4)
サイドバック

 現在、世界最高のサイドバックのひとりは、イングランド代表アレクサンダー・アーノルド(21歳、リバプール)かもしれない。そのキックは魔法の杖を振るようで、華やかにゴールを演出する。そのキック技術を敵が警戒することによって、右サイドの局面を優位に転じられる。昨シーズンはリバプールの欧州制覇にも大きく貢献した。

売り出し中の左サイドバック、レナン・ロディ(アトレティコ・マドリード) 現代サッカーでは、サイドを主戦場にして切り崩すチームが多くなっている。リオネル・メッシ(バルセロナ)やクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)もそうしてスターダムを駆け上がっていった。分厚く守る中央よりも、サイドに切り込める選手を置き、コンビネーションで突破するのが定石だ。

 一方、SBはその攻撃を食い止め、防御線を越えさせず、さらに攻撃の活路になることが仕事になる。守れるだけでも、攻めるだけでも足りない。攻守一体。戦術的変化に対応し、アップデートできるセンスが不可欠となっている。