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欧州サッカークラブ経営破綻の危機。
Jリーグも対岸の火事ではない (6ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 このようにイングランドでは、それぞれが独自の延命策をとらざるを得ない状況が続いている。

 その傾向はイタリアも同じで、選手の給与削減交渉は難航しそうな気配だ。

 現在セリエAのクラブの首脳は、選手の給与を削減することで意見が一致。リーグが中止となった場合は年間給与の3分の1を、再開した場合は6分の1を削減する方針をまとめた。

 だが、この提案に対して選手協会側が反発。これからスタートする交渉が紛糾することは必至だ。ちなみに今回の交渉について、いち早く選手と4カ月分に相当する給与削減に合意したユベントスは除外されている。

 それらとは対照的に、リーグと選手組合の交渉が合意に達しそうなのがフランスのリーグ・アンだ。

 進行している交渉の内容は、リーグ中断期間中の選手とコーチングスタッフの給与の一部を一時的に延期することで財源を確保し、一般職員の給与にあてるというもの。仮にリーグが再開されてシーズンが完了した場合、削減された分の給与はシーズン後に支払われることを原則としている。

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