レアル「銀河系軍団」の瓦解──。
会長の強権がもたらした冬の時代

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 2005-06シーズンも、ペレスはブラジル代表ロビーニョを獲得し、ご満悦に見えた。しかし、銀河系軍団は張りぼて同然だった。さらに冬にはイタリア代表アントニオ・カッサーノを獲得するが、一向に巻き返せず、ロナウジーニョを擁するバルサの引き立て役となった。

 ペレスのマドリードは3シーズン連続で無冠に終わっている。カルロス・ケイロス、ホセ・アントニオ・カマーチョ、マリアーノ・ガルシア・レモン、ヴァンデルレイ・ルシェンブルゴ、フアン・ラモン・ロペス・カロ。5人の監督をとっかえひっかえしたが、そのたびにチームは迷走を深めた。

 2006年7月、ラモン・カルデロンが新たに会長に就任したが、混乱は尾を引いた。

 2006-07シーズン、カルデロン会長は、管理主義者として知られ、規律を与えられるファビオ・カペッロ監督を招聘し、ファビオ・カンナバーロ、エメルソン、アマドゥ・ディアラなど守備的選手を補強した。一気に路線変更し、"銀河系軍団の清算"に努めた。結果、リーガ優勝を果たしたが、「つまらない」と不人気で、カペッロは1年で去った。

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