2020.03.28

久保建英世代のすごいヤツらが続々。
バルサの難局を彼らは救えるか

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

バルセロナの不安定な魅力

 ヨハン・クライフが作り上げたバルセロナの下部組織「ラ・マシア」は、リオネル・メッシの”降臨”によって、ひとつの結実を得た。しかし、それで満足するべきではない。現在、未来にその伝統を継承するべきだろう。掲げた理念よりも重要なことは、何ひとつない。

 今のバルサは、セルジ・ロベルト以降、ラ・マシア組から主力を出せていない。それは危機と言える。また、プレースタイルも結果を優先した、退屈な戦いに変化しつつある。それに加えてメッシも今年33歳となり、終わりの時は近づいている。

 来るべき難局を救えるのは誰なのか?

ラ・マシア出身で現在17歳のアンス・ファティ ラ・マシアは、今も人材を育んでいる。

 17歳になるアンス・ファティは、メッシの後継者のひとりだろう。16歳でトップデビュー。アフリカ、ギニアビサウ(ポルトガルが元宗主国)出身で、幼少期に渡ったセビージャで下部組織に入団後、10歳でラ・マシアへ。当時から実力は別格で、久保建英とはチームメイトになっている。ファティは久保のパスを受け、ゴールを決めていた。