プジョルも久保建英に熱視線。「タケはスペインでも注目の選手だ」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Minegishi Shinji


「ビジャは最近引退()したけど、日本に行ったことはとてもいい経験だったと言っていた。2人とも、日本が楽しいみたいだった」
※今年元日の天皇杯決勝を最後に現役引退

 キャリア終盤、少し余裕をもった年代に入った頃に欧州とはまったく違う文化の国でプレーするのはきっと新鮮なことだろう。

 バルセロナの名選手が日本にやってくるのはここ数年のことで、これまでにはなかったことだ。一方で、スペインリーグは今でも日本人選手にとっては挑戦の舞台だ。今季も1部で2人(乾貴士/エイバル、久保建英/マジョルカ)、2部で4人(柴崎岳/デポルティーボ・ラ・コルーニャ、香川真司/サラゴサ、岡崎慎司/ウエスカ、山口瑠伊/エクストレマドゥーラ)の日本人選手がプレーしている。プジョルの目に留まる選手はいるのだろうか。

「香川真司はいい選手だね」

 名前を出したのは香川だった。

「長い間ドイツで活躍していたけど、今季スペインに来た。彼のプレーを見られるのはうれしいことだ。優秀な選手だし、これからじゃないかな」

 久保についても聞いてみた。

「クボ?タケのこと?」

 知らないわけがないじゃないか、といった口調で話し出した。ちなみにスペインでは久保は「タケ」で通っている。マジョルカで、ユニホームに記載されている名前もタケだ。スペイン語の中継などを聞いていても「タケ」と呼ばれている。

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