バルサ「強奪」ストライカーがデビュー。大勝も場外乱闘は終わらない (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 しかし、0トップとしての能力は、メッシ、グリーズマン、アンス・ファティのほうが上だろう。入団お披露目でのリフティングはお粗末で、ヒールやインサイドでボールを上げることができず、「バルサの選手として、その技術?」という不安も出た。そうかと言って、無骨なストライカータイプというわけでもなく、得点力はルイス・スアレスと比べると格段に落ちる。過去にデンマーク、フランス、イングランド、そしてスペインでプレーしたが、シーズン最多は11得点にとどまる。

 キケ・セティエン監督は、ベティスで自らが見出したFWロレン・モロンの獲得を打診したが、違約金が4000万ユーロ以上と、手が出なかったという。スペイン代表FWロドリゴ(バレンシア)との交渉が決裂した理由も同じだった。金庫に資金が残っていないのだ。

「(ブライスワイトの獲得は)まったく理解できない。バルサはこの移籍のために、若い選手たちを売り払っている。はたして、そこまでする選手なのか。(28歳と)若い選手ではなく、これからの成長の見込みも......」

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