バルサ「強奪」ストライカーがデビュー。大勝も場外乱闘は終わらない (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 この数日前には、スポーツディレクターであるエリック・アビダルが「選手の多くが全力を出していない」と発言。責任転嫁するような言葉に、メッシが怒りをあらわにしていた。そもそも、アビダルはろくに選手を補強できず、あげくの果てにはリーグ連覇しているエルネスト・バルベルデのクビを飛ばした。

 現場の選手は、バルベルデの解雇に納得していないようなのだ。

 28歳になるブライスワイトとの電撃的契約も歓迎されているとは言えない。ウスマン・デンベレが長期離脱したことで、移籍期限をすぎてからでも補強が可能になったわけだが、違約金満額を支払っての1800万ユーロ(約22億円)の価値があったのか。レガネスとしては迷惑な話だ。彼らはケガで選手を失ったわけではないので、補強することができない。

 ブライスワイトは今シーズン、レガネスで6得点。フィジカルに強く、戦術的な理解力が高い、ユーティリティなアタッカーと言われる。その点、ゼロトップとしても働けるはずだ。

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