ライプツィヒ、アタランタらが先勝。CLは「無欲」が下馬評を覆す (2ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Getty Images

 昨季の準優勝チームとしてのプライドも災いしたのか、スパーズは実際、受けて立ってしまった。58分、左SBベン・デイビス(ウェールズ代表)がライプツィヒのMFコンラート・ライマー(オーストリア代表)を倒してPKを献上。これをティモ・ヴェルナー決められて決勝点とされた。

 とはいえ、もう一度戦えばどちらが勝ちそうかという視点でこの試合を振り返れば、スパーズとなる。ライプツィヒに勢いはあったが、攻撃が真ん中に固まる傾向が強く、攻撃の質は高いとは言えなかった。ホームでの第2戦は目の前に勝利がちらつくなかで行なわれる。地元サポーターを前に無欲を貫くことはできるのか。色気を出して5バックで守りを固め、逃げ切りを図ろうとすれば、高い確率でやられると見る。

 4-1。アタランタ対バレンシアは思わぬ大差がついた。アタランタはグループリーグを2勝1分3敗という16チーム中最も悪い成績で通過した。典型的な弱者である。ベスト16入りはもちろん、CL出場もクラブとして初の体験だ。このホームでの第1戦は、まさにお祭りだった。しかも相手のバレンシアは、スペインリーグで現在7位に沈んでいる狙い目のチームだ。

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