本田圭佑の契約にボタフォゴファンは落胆。待ち受ける厳しい現実と希望の光 (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳translation by Tonegawa Akiko

 SNSでは、これまでの本田フィーバーに代わって、本田とボタフォゴを揶揄する投稿が活発になっている。

 あるフルミネンセサポーターの投稿は「ボタフォゴは新しく車の販売店をオープン。売っているのはホンダのバイク1台、フォルクスワーゲン・ゴール3台(3-0で敗れたという意味)のみ」だった。また、フルミネンセのオフィシャルサイトも、「ボタフォゴに対する勝利を祝って、今晩は寿司を食ってやろう!」と本田をあてこすっている。一部の口の悪いネットユーザーの間では、33歳の本田は「本田爺さん」とも呼ばれている。

 チームが準決勝を逃してしまったことと、本田自身のビザの関係もあり、本田のボタフォゴデビューは3週間後と予想されている。だが、今はそれが現実となるかどうかもわからない。

 本田の獲得に最終的にGOサインを出したのは、ほかならぬヴァレンティン監督だった。しかし彼はもういない。次にベンチに座る監督が本田をどのように扱うかは、未知数だ。新監督はまず本田のプレーを見て、彼を使うか使わないかを決めることになるだろう。本田はこの3週間のうちにプレーのリズム、スタミナ、コンディションを取り戻し、新監督を納得させなければならない。

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