レアル・マドリードが好調を維持。
ジダンが見出したベスト布陣 (4ページ目)
カゼミーロはクロース同様、今季最も好調のひとりであり、ジダンにとって替えのきかない絶対的レギュラーである。ほぼすべての試合に出場する鉄人ぶりを発揮し、チームを中盤の底で支え、相手の攻撃を素早く摘み取っている。
中盤最後のピースになっているイスコは、シーズン序盤、出場時間がほとんど与えられていなかった。しかし、ホームで行なわれた11月末のCLのパリ・サンジェルマン戦で予想外のスタメンに大抜擢されると、そこから信頼を取り戻し、その類稀なテクニックで何度も観衆を沸かせている。
このように、好調なMF陣を同時起用するジダンの選択は正しいと思われた。しかし2月1日のラ・リーガのマドリードダービーでは、前半、この布陣が機能しなかったため、ジダンはレアル・マドリード監督としてのキャリアの中、初めてハーフタイムに2選手を交代させている。
前半両サイドの攻撃が停滞したため、クロースとイスコを下げ、後半最初からヴィニシウスとルーカス・バスケスをピッチに入れて、両翼を使う戦い方に切り替えた。もっともこの采配は見事に的中し、試合の流れを変えて勝利をつかみとった。
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