選手より高給取りのシメオネ監督。リーグで苦戦し求心力低下か (4ページ目)
しかしいま、「ひとつの周期が終わった」とも囁かれる。チョリスモの体現者だった2人、DFディエゴ・ゴディン(現インテル)、MFガビ(現アル・サッド)のプレーが下降線をたどり、退団。その後のパワーダウンは切実で、かつての敵を恐れさせた精強さはない。
今シーズン、シメオネは新時代を切り開くために、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン(現バルセロナ)に代えてポルトガル代表FWジョアン・フェリックスを獲得して挑んでいる。しかし、ジョアン・フェリックスは守備的な戦い方の中で、ファンタジーを見せられず、窮屈そうに見える。全体的にプレーが噛み合っていないのだ。ケガ人が多いことはあるにせよ、チームのアップデートは進んでいない。
「チョロを信じている。必ず挽回する!」
アトレティコのファンはまだ大半が、チョリスモへの信仰を失っていないと言われる。
しかし、求心力は永遠ではない。
2月18日、本拠地ワンダ・メトロポリターノで、シメオネ・アトレティコは欧州王者リバプールを迎撃する。CLラウンド16。そこでひとつの審判を下されることになるだろう。
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