2020.02.02

吉田麻也がまさかのサプライズ移籍。
サンプドリアのふたりが後押し

  • 利根川晶子●文 text by Tonegawa Akiko
  • photo by AFLO

「ソルプレーザ(Sorpresa)」とはイタリア語でサプライズの意味である。吉田麻也のサンプドリア移籍を報じる現地の新聞やニュースの見出しには、ほとんどこの言葉が使われていた。それだけこの移籍は誰も予想していなかった出来事だったのだ。

 サンプドリアはリグリア海に面する港町ジェノバのチームである。日本人では柳沢敦が2003-04に1シーズンプレーしたことがあり、また、同じ町にはかつて三浦知良が所属していたジェノアもある。両チームが対決するダービーマッチは「デルビー・デッラ・ランテルナ(Derby della lanterna)」――灯台ダービーと呼ばれている(ジェノバのシンボルが灯台なので)。

サウサンプトンからサンプドリアへの移籍が決まった吉田麻也 チームの全盛期は、現イタリア代表監督のロベルト・マンチーニやジャンルカ・ヴィアッリなどが所属していた80年代後半から90年代。1990-91にはチーム史上唯一のセリエA優勝を果たし、その翌年にはチャンピオンズカップ(チャンピオンズリーグの前身)の決勝にまで勝ち進んだ。

 しかし、最近では真ん中あたりから降格圏すれすれの順位が定位置だ。今季は、昨シーズンまでローマのベンチに座っていたエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督が率いてスタートしたが、開幕からいきなり連敗。第7節までの成績は1勝6敗で、リーグ最下位となってしまった。