吉田麻也がまさかのサプライズ移籍。サンプドリアのふたりが後押し (3ページ目)
サンプドリアの当初の狙いは、22歳のアルゼンチン代表DFフアン・フォイスをトットナムからレンタルすることだった。移籍市場が閉まる直前の1月30日には、チーム間の移籍交渉は合意、あとは本人の承諾だけというニュースも流れた。だが、ふたを開けてみたら、サンプドリアが獲得したのは、それまで一度も名前があがったことのない吉田麻也。まさに"ソルプレーザ"だったのだ。
フォイスが最後の最後にまさかのダメ出しをしたことで、サンプドリアは残された時間で別のCBを探さなければいけなくなってしまった。一方、吉田麻也はサウサンプトンでの出場機会が減り、いいクラブがあったら移籍したいという意向を漏らしていた。両者の思惑がここで合致した。
今回の移籍を後押ししたと思われる人物がふたりいる。サンプドリアのFWマノロ・ガッビアディーニは、昨シーズンまでサウサンプトンに所属しており、吉田とは旧知の仲だ。今後も吉田がチームに適応する協力者になってくれるだろう。そしてラニエリ監督は、プレミア時代に吉田と何度も対戦しており、彼のプレーには好印象を持っていた。移籍が決まった後の記者会見でも「彼はサンプドリアのセリエA 残留のためのパワーとなってくれるだろう」と言っている。
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