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35歳になるロナウドは、古ければ
古いほどよくなるポルトワインのよう

  • ジョゼ・カルロス・フレイタス●文 text by Jose Carlos Freitas
  • 竹澤 哲●翻訳 translation by Takezawa Satoshi

 来年の2月5日で35歳になるクリスティアーノ・ロナウド。この希代の名プレーヤーにも、そろそろ賞味期限の終わりが来ているのではないかという声が聞かれるようになった。

ユベントスでは今季まだ6得点のC・ロナウド photo by Getty Imagesユベントスでは今季まだ6得点のC・ロナウド photo by Getty Images 果たしてロナウドは未だにチームにとって欠かせない存在なのだろうか? この疑問に対してポルトガル国民、そしてポルトガル代表のフェルナンド・サントス監督の答えは一致している。またおそらくその答えには、一つの常套句が付け加えられる。

「ポルトワインは古ければ古いほどすばらしいじゃないか」

 ロナウドの力が疑問視されるようになったのは、ユベントスのマウリツィオ・サッリ監督が、彼を2試合続けて途中交代させてからだ。

 11月6日に行なわれた欧州チャンピオンズリーグ、ロコモティフ・モスクワ戦で後半36分にパウロ・ディバラと交代するが、その4日後のセリエA、ミラン戦でも、後半10分に同じくパウロ・ディバラと交代。それは彼にとってユベントス加入後最速の交代であり、ロナウドは不満を露わにしてロッカールームへと引っ込んでいる。

 このこと自体は些細なことかもしれないが、フィジカルコンディションがよくないのではと噂されるには十分な出来事だった。彼の存在はいかなるチームであれ重要であることは間違いないが、数字が批判あるいは疑問を助長していることもたしかだ。

 今シーズンのロナウドの得点数はわずかに6ゴールである。昨季の得点数「28」をあきらかに下回るペースだ。レアル・マドリード最後のシーズンは44得点。そしてスペインリーグに在籍していた9シーズンのうち、8シーズンにおいて40得点以上を記録している。この数字と比べれば、ユベントスでのゴール数は非常に少ないということになる。

「年齢が問題だろう」と、ロナウドを批判する者たちは口を揃えるかもしれない。ファビオ・カペッロ(元ユベントス監督など)は「この3年間、彼はドリブル突破をことごとく阻まれている」と指摘。コンディションがよくないのだから、2試合連続で交代させられたのも当然であると話している。

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