2019.11.29

鈴木優磨が語るベルギーでの生活
「毎日の練習は鹿島より長くきつい」

  • 佐久間秀実●取材・文 text by Sakuma Hidemi

 2015年に鹿島アントラーズのトップチームに昇格して以来、得点能力に優れたストライカーとして、チームのタイトル獲得に貢献した鈴木優磨。さらなる高みを目指し、今年7月に新天地として選んだのは、ベルギーのシント・トロイデンだった。

 チーム加入当初はなかなか出場機会を得られずにいたが、10月27日の第12節からは5試合連続でフル出場。ここまで3得点と、徐々に存在感を増してきている。移籍からの約4カ月で鈴木は何を得て、どんな未来を描いているのか。本人に直撃した。

今年7月に鹿島からシント・トロイデンに移籍した鈴木 ©️STVV

――練習中、チーム内でうまくコミュニケーションをとっていますね。

「チームメイトが英語を話すので聴くことには慣れましたけど、まだそんなに話せないので勉強中です(笑)。ベルギーリーグは選手の入れ替わりが多く、うちのチームも新加入選手がたくさんいるんですが、みんなが僕を快く受け入れてくれたので早く馴染めました」

――ベルギーの生活には慣れましたか?

「食事に慣れるまで苦しみましたけど、だいぶ適応できてきましたね。毎日の練習が鹿島よりもきつくて長く、家に帰ったらご飯を食べて寝るという規則正しい生活を送っているので、夜はすぐに寝ています」

――初めての海外移籍。何が決め手になったんでしょうか。

「冨安健洋選手(ボローニャFC)や遠藤航選手(シュツットガルト)たちがベルギーで成長したのを感じて、僕も成長したいと思い移籍を決断しました。シント・トロイデンは、鹿島よりも若い選手が多くて、チームが発展途上にあるという印象です。一体感があって、同じ目標に向かってみんなで歩んでいる、という感じがしますね」

――ベルギーリーグとJリーグの違いは?

「Jリーグだと、コンパクトな状態でボールを丁寧に回すことが多いですけど、ベルギーでは可能性が低くてもゴールに向かうことを優先する傾向があります。試合中にスペースが空いていることが多く、そこを突いたダイナミックな攻撃が展開される。グラウンドも日本と違って、ベルギーのほうが緩く滑りやすい。普段の練習ではあまりわからないのですが、とくにアウェーの試合でそう感じることがあります。シント・トロイデンのホームグラウンドは人工芝ですから、また感覚が変わりますね」