吉田麻也は語気を強める。「日本はアジアのマンCのようにならないと」 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Nikkan sports/AFLO

「先発メンバーに戻って、チームに貢献したい気持ちは強くなっているのでは?」との問いに、吉田は「もちろん」と即答し、「こういう時こそ経験がモノをいうと思う。でも、選ぶのは監督ですから。それは尊重しています。我慢が続きますけど、チャンスをもらった時に結果を出すだけです」と力を込めた。

 さて、この週末でプレミアリーグは一旦中断となり、11月の国際Aマッチウィークに入った。吉田も試合翌日の10日に英国を離れ、W杯アジア2次予選が行なわれるキルギスに向けて出発した。

 3連勝スタートでグループ首位につける日本と、2位キルギスの一戦。相手は格下になるが、ここで確実に勝ち点を積み上げることがチームの成長につながると語気を強めた。

「この前の試合(タジキスタン戦)もそうですけど、アウェーだと結構相手もがんばる。移動もあるし、そんなに甘くない。気温がこっちとあまり変わらないのでそこは助かりますけど、ここで楽になればしばらくは代表戦もない。しっかり勝ち点を積み重ねることが大事です。

 やっぱり、マンチェスター・シティとか見ていても思いますけど、強いチームは勝ちこぼさない。アジアで(日本は)そういうチームになっていかないといけない。移動や時差ボケなど、エクスキューズはたくさんあるけど、それでも積み上げていくことが自分たちの地力をつけていく道だと思う。その先にW杯がある。1試合、1試合、大事に戦います」

 今回の代表戦では、冨安健洋(ボローニャ)がモンゴル戦で負ったケガにより招集を受けていない。前節のタジキスタン戦では、植田直通(セルクル・ブルージュ)とCBでコンビを組んで零封。キルギス戦も、プレミアリーグ在籍8年で幾多の経験を積んできた吉田のリーダーシップと堅牢な守備が大きなポイントになる。

「いつもどおりやるだけです。メンバーが替わったから、どうこうというのはない。パートナーが誰であれ、(自分は)トップ・オブ・トップのパフォーマンスを出そうと思っている。もちろん、やり方とかクセとかありますけど、知らない選手ではないので、誰が出ても問題ないです」

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