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ネイマールもほしい?ラ・マシア組減少の
バルサの未来を担うのは誰か (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Michael Reaves/Getty Images

 左サイドバックは一例にすぎず、他のポジションも外国人選手に"侵食"される状況にある。だが、ケヴィン=プリンス・ボアテング(フィオレンティーナ)、ジェイソン・ムリージョ(サンプドリア)は在籍したのが嘘のような早さで去っていった。こうした現状を憂慮し、新天地を求めるラ・マシア出身選手も出ている。

 資金力を生かして有力選手を獲得し、タイトルを取るのでは、他のクラブと違いはない。それではバルサのアイデンティティを失うことになる。27歳になるセルジ・ロベルト以降、主力と言えるラ・マシア出身者は出ていないのが現状だ。

 今シーズンの期待は、18歳のMFリキ・プッチだろう。8月4日、伝統のプレシーズンマッチ「ガンペール杯」のアーセナル戦で、プッチは2-1の勝利に貢献。卓越したボールスキルでゲームを作り、チャンスをお膳立てし、鮮やかなシュートも放っている。試合後、スペイン最大のスポーツ紙『マルカ』のWeb版が企画した投票でも、チーム一の高評価を得ていた。

 さらに8月7日、シーズン前哨戦となるアメリカツアーでのナポリとの一戦で、バルサはブスケッツとイヴァン・ラキティッチの得点により2-1と勝利を収めた。プッチはこの日も先発している。

 プッチの存在は、バルサの未来を占うことになるかもしれない。


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