移籍期間終了。今季プレミアリーグの
優勝オッズから見える勢力図
イングランドの移籍期間が現地時間8月8日に終わり、いよいよ9日からプレミアリーグが開幕する。
市場閉幕で各クラブの陣容が明らかになると、英ブックメーカー「ウィリアム・ヒル」は今季プレミアリーグの優勝オッズを次のように設定した。
開幕前のコミュニティ・シールドを制したマンチェスター・シティ1位 マンチェスター・シティ(1.44倍)
2位 リバプール(3.75倍)
3位 トッテナム・ホットスパー(17倍)
4位 チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド(34倍)
6位 アーセナル(41倍)
振り返れば、昨シーズンの優勝争いは大接戦だった。栄冠を掴んだマンチェスター・Cが98ポイントを獲得し、2位のリバプールは97ポイント。両者の勝ち点差はわずか「1」で、まさにハナ差で決着がついた。
迎える今シーズンも、この2強構造は変わらなそうだ。賭けというシビアな世界ではじき出された優勝オッズは、マンチェスター・Cが1.44倍で、次点のリバプールが3.75倍。3番手のトッテナムが17倍と一気に差がつけられているように、今年もマンチェスター・Cとリバプールが頭ひとつ飛び抜けた存在だ。
ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・Cは、国内リーグ3連覇に向けて準備に抜かりがない。
今オフには、手薄だったアンカーと左右のサイドバックを補強した。34歳のフェルナンジーニョへの依存度が高かったアンカーには、アトレティコ・マドリードからスペイン代表MFロドリを獲得。同じく駒数が足りなかった左SBにアンへリーニョをPSVから買い戻し、右SBにもポルトガル代表のジョアン・カンセロをユベントスから補強した。
おかげで、前線から最終ラインまでスキのない陣容が完成している。イングランドの国内リーグ史でアレックス・ファーガソン政権時代のマンチェスター・Uしか成し遂げていない「リーグ3連覇」を目標にしつつ、悲願のチャンピオンズリーグ制覇を目指す。
対抗馬のリバプールは、補強を必要最低限にとどめた。昨シーズンの主力は残留しており、ユルゲン・クロップ監督の自信の表われとも見てとれる。
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