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マンチェスター・シティが今後10年は主役。
直近2年で5冠獲得! (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 もちろん、国内3冠の理由はそれだけではない。プレミアリーグにおいて5シーズン連続で得点を20点台の大台に乗せたセルヒオ・アグエロ、17ゴール&10アシストでアタッカーとしてひと皮むけたラヒーム・スターリングの貢献度も大きかった。

 それでも、指揮官のグアルディオラ監督は手綱を緩めようとはしない。彼の視線は、すでに来シーズンに向けられている。

「監督として対戦してきた相手のなかで、こちらが『ワォ』と唸り、声をあげたチームがふたつある。ひとつは、ルイス・エンリケ監督が率いたバルセロナ。当時はネイマール、リオネル・メッシ、ルイス・スアレスの3人がいた。

 そしてもうひとつが、今シーズンのリバプールだ。今季の我々は、昨シーズンと同じレベルを維持していた。つまり、昨シーズンとの大きな違いは、リバプールが成長したことにある。彼らと競い合うことで、こちらも成長できた。

 そして、来シーズンの我々は、もっとよくなる。もっと強くなると、確信している」

 シーズン中、「マンチェスター・Cの弱点」と指摘されたのが、34歳のアンカー、フェルナンジーニョのバックアッパーの不在。高齢によりフル稼働は難しく、ケガで度々離脱したように、彼を支える守備的MFが手薄だった。

 ただ、来季に向けてマンチェスター・C首脳陣はすでに動いており、アトレティコ・マドリードに所属するスペイン代表MFロドリを補強することで、内定を取りつけているとの報道もある。

 来シーズン、リバプールの追走をかわしてリーグ3連覇を達成できるか。そして、今季はベスト8で敗退した悲願のチャンピオンズリーグ制覇を実現できるか。約3カ月後に始まる新シーズンが、今から待ちきれない。

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