まだ終わりじゃない。岡崎慎司、
レスター退団を明言して燃やす向上心 (2ページ目)
ただ、少しばかり複雑なのは、冬の移籍期間が終了してからレスターの監督が交代したこと。選手とのコミュニケーションに問題を抱えていたクロード・ピュエル監督が解任され、リバプールやセルティックを率いた経験を持つブレンダン・ロジャース監督が新たに就任した。
ロジャース新体制は、初陣こそ不慣れな3バックシステムを採用して敗れたが、その後は2連勝。さらに3月30日に行なわれたボーンマス戦も2-0で勝利し、連勝を3に伸ばした。指揮官が目指すポゼッションサッカーも徐々に浸透し、スムーズな崩しから相手ゴールに迫るシーンもあった。岡崎もチームの前向きな変化を口にする。
「『もっといいプレーをしよう』というのが、選手から感じられる。選手が監督をリスペクトしているのをすごく感じる。3連勝で結果も出しているし、これが続けばこのチームは強くなる。
プレーも狙いを持ってやっている。そこが変わった。これまではどこか人任せなところがあったが、守備時の切り替えの速さやプレッシャーのかけ方が変わった。今までは何となくプレッシャーをかけて、たまたま(ボールが)取れてカウンターの流れだった。
でも今は、どこでプレッシャーに行くか、そういう練習もやっている。僕はドイツでもやっていたが、その時の練習にちょっと似ている」
ならば、ロジャース監督の下でプレーを続ける考えはないのか──。そう質問が飛ぶと、岡崎は記者の質問が終わりきる前に「ないですね」と即答した。その理由を次のように続けた。
「もし、そういう位置(=先発メンバー)にいればいいですけど、今日の試合でも『自分が出られるか?』と言ったら、途中出場ならあるかもしれないという状況。僕が20代前半なら『まだがんばろうか』と思うけど。やっぱり(チームを)出るっていうのが基本路線だと思う。
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