「私はVARのビッグファン」CL逆転勝利で
グアルディオラは余裕の会見 (2ページ目)
「機器の故障については改善されるべきだろう」としながらも、VARに関して不満の様子はなかった。
記者たちは、グアルディオラがVARの批判をすると思って、繰り返し質問したのかもしれない。VARが導入されていない国のメディアは、どうもVARを批判しがちだ(プレミアリーグではVARが来季から導入されることになっている)。だが、グアルディオラは「私はフェアなフットボールを支持している。だから、VARには大賛成だ」と、強調していた。
一方、敗れたシャルケのドメニコ・テデスコ監督は「我々には賢さが必要だった」と、2-1と逆転したあとの時間帯の戦いぶりについて悔やんだ。だが、立ち上がりから両者の力の差は歴然としており、結果は必然だった。
リードして勝利の可能性を感じたスタジアムの熱気が一気に静まったのは、後半40分、同点弾を放ったのがレロイ・サネだったからだ。
サネは9歳からの3年間と14歳からの5年間、シャルケで育ったクラブの宝だった。トップチームに昇格したが、わずかな期間であっという間にマンチェスター・シティに買われていった。「もう少しシャルケで実績を残してからでも......」という声もあったが、当時、本人は「まだ早いという声があるのはわかるが、自分は決断した」とコメントしていた。
そのサネの凱旋は、この日のシャルケファンの楽しみのひとつだった。ベンチスタートだったため、カメラはことあるごとにサネのワンショットを狙っていた。そして後半33分、セルヒオ・アグエロに代わってサネが登場。すると、その切れ味のすばらしいFKが決まり、シャルケは2-2に追いつかれる。スタジアムは長い沈黙に包まれた。
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