なぜネイマールは敵をつくるのか。チームメイト、監督、税務署... (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

◆医者
 ネイマールの息子ダヴィ・ルッカが誕生する時に、母親のカロル(結婚はしていない)を診ていた医者もネイマールを訴えている。その理由は診察代の未払いだ。ネイマールは払っていないことは認めているが、その理由は金額が不当であったからと述べている。それに対し医者の方は、無事に出産するために必要なものだったと真っ向から対立している。

◆税務署
 ネイマール家は父も息子も、2011年から2013年にかけて税務署に虚偽の申告をしたとして訴えられており、いくつかの差し押さえを食らっている。2017年には、ネイマールは300万ドル(約3億3000万円)の罰金の支払いを受け入れている。

 しかし税金未払いで差し押さえをくらった数週間後、ネイマールは車庫でフェラーリと写真を撮りインスタグラムにアップした。そこには「ドリーム」の文字が。あまりにも非常識だと非難を浴びた。

◆サポーター
 リオ五輪で金メダルを勝ち取った直後、ネイマールはメダルを胸にサポーターのもとへ走り寄ったが、その後、2人のサポーターとケンカを始め、警官が止めに入らなければならなかった。ネイマールは「俺がプレーしていた時、お前らは俺の悪口を言っていただろ!」と叫んでいた。

◆バルセロナ
 バルセロナからPSGに移籍した時のネイマールの行動を、多くの人は裏切りと感じている。ネイマールは契約違反を犯してPSGとサインを交わしたのに、バルセロナに430万ユーロ(約5億5000万円)のボーナスの支払いを求めて裁判を起こしたのだ。バルセロナはボーナスを支払わないと決定した。

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