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大混戦のCLグループC。勝ち上がるのはナポリかリバプールかPSGか? (3ページ目)

  • photo by Getty Images

倉敷 ドルトムントを去った理由はフロントとの確執でしたから、そこから学んだ部分もあるのでしょうね。さて、最終節は首位ナポリがアウェーでリバプールと対戦。一方、パリはレッドスター戦ですからパリは優位と見ていいですか?

中山 いや、ベオグラードでの試合なのでまだ何が起こるかわかりません。というのも、レッドスターが草刈り場になると見られていたこのグループを複雑なものにした最大の要因は、彼らがホームで異常な強さを見せていることにあります。ナポリはドロー、リバプールに至っては2-0で負けてしまいました。それもあって、パリは最終節のレッドスター戦をかなり警戒しているようです。

倉敷 そうでした。しかしここにきてパリにはダニ・アウヴェスが戻ってきた。レイバン・クルザワも復帰間近のようですし、選手層を比べれば恵まれていますね。

 では、リバプールはどうでしょう? パリ戦のようにモハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネの3人が抑えられてしまうと、ほとんどの攻撃が機能しなくなる。気になるのが中盤です。前線へのフォローが足りずサラーが孤立するシーンが目立ちました。世界を魅了する3トップがアウェー戦ではなんとまだ1ゴールも奪えていない原因ではないでしょうか。

小澤 リバプールの前線3枚はものすごく速いので、そもそも前線が孤立しがちなサッカーの構造だと思います。カウンターも多いので、最終ラインもそれに追いついて押し上げられないという傾向もあります。狙って前線を孤立させカウンターから得点を狙うチームですから、それで点を奪うことができれば問題ないのですが、さすがにどのチームも強烈な3トップへの対策は講じてきますので、チームとして攻撃におけるプランBを持つことができるかどうかがポイントでしょうね。

倉敷 ここでユルゲン・クロップの手腕が問われますね。プレミアではチャンピオンズほど戦術的に落として込んでくるチームは少ないので大きな問題にはなりませんが、昨季のランナーアップ(準優勝チーム)は研究され、対戦相手は必ず何らかの3トップ対策を練って臨んできます。パス出しのセンスがあるジェルダン・シャキリのコンディションが上がれば良いのですが、ジョーダン・ヘンダーソンに昨シーズンほどのキレがないのが気になります。

 前線の控えも課題。ダニエル・スタリッジが入るとリズムが変わってしまうのでここも解決策が必要。ただ守備面はフィルジル・ファン・ダイクが加わったことですでに強固です。やはりリバプールの場合は昨季まで複数得点を保証してくれた3トップが相手の対策の上をいけるかがポイントでしょうね。それでも最終節のナポリ戦は、アンフィールドというスタジアムが勝たせてくれるかもしれません。

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