香川真司はどこへ行く?
「スペイン移籍願望」表明で広がる懸念 (3ページ目)
もちろん、得点がすべてではないが、目に見える結果が必要なのもこの世界。以前から香川は、呪文のように「得点という結果がほしい」と言い続けていたが、そこから遠く離れてしまっているのだ。
香川が移籍願望を抱くのは当然だろう。現役選手である限り、出場機会を求めるのは当たり前のことだ。ただし今回の発言は、たまらず口にしてしまったのか、それとも何らかのアピールのためにメディアで明らかにしたのか、その思いが見えてこない。
個人的には、所属チームのある選手が、現状で何も貢献できていないのに、次への思いを口にするのは、いただけないことだと思う。また、こんな発言をしてしまうと、退団セレモニーなどを行なって、気持ちよく送り出してもらえないのではないかという心配も抱いてしまう。クラブからもファンからもメディアからも愛される存在なのに、もったいないことだと思う。スタジアムには、いまも香川のユニフォームを着たサポーターがいるのだ。
ドイツで報道されているように、ドルトムントの最大のライバルであるシャルケで監督を務めていた、マルクス・ヴァインツィールが指揮するシュツットガルトへ行くのか。それとも夏に実現しなかったというセビージャ移籍が実現するのか。すべてが香川サイドだけで決められる問題ではないが、この冬の香川は目が離せない状況に置かれている。
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