2018.11.30

岡崎慎司と吉田麻也。世界最高峰プレミアで
戦い続ける日本人の矜持

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 レスター・シティのFW岡崎慎司に出番が訪れたのは、61分のことだった。

 11月27日に行なわれたリーグカップ4回戦のサウサンプトン戦で、岡崎はベンチスタートを命じられた。0-0で迎えた61分、ケレチ・イヘアナチョとの交代で4-2-3-1のトップ下に入った。迎え撃つのは、サウサンプトンのDF吉田麻也。3-4-1-2の中央CBとして先発した吉田との「日本人対決」が実現した。

試合後に互いの健闘を称えあう岡崎慎司と吉田麻也 岡崎はピッチを幅広く動いて、好機をうかがった。相手DFとMFの間のスペースでボールを受け、チャンスと見ればゴール前に顔を出す。「センターフォワードのジェイミー・バーディーのフォローに入ること。攻撃の流れをつくること」(岡崎)の2点を意識しながら、積極的にピッチを駆け回った。

 対する吉田は、冷静な守備を見せていた。3バックの中央CBとして、対峙するFWに縦パスが入れば、前方に飛び出してブロック。スピード抜群のバーディーにも落ち着いて対処した。

 そんなふたりがマッチアップしたのは76分。

 岡崎がボールを受けると、吉田は素早く寄せにいく。すると、岡崎は吉田を背負った状態で鋭く反転──。吉田をかわしてドリブルで進み、ミドルシュートを放った。シュートはGKにキャッチされたが、この試合で唯一のマッチアップは岡崎に軍配が上がった。

 ただ、肝心の試合は0-0のまま決着がつかず、PK戦に突入。6-5でレスターがPK戦を制し、マンチェスター・シティとの準々決勝に駒を進めた。試合後、吉田は次のように語った。

「リーグ杯は、僕も岡ちゃんも出場機会を得られる貴重なチャンスだと思う。僕としては、ひとつそれが減ってしまったのが非常に痛いです。

 でも、12月は連戦が続く。いいパフォーマンスを続けて、試合に絡んでいくのが大事になる。代表でも試合に出ているので、イングランドに帰ってきて、試合勘をキープしつつ、いい状態で連戦を迎えられるようにしたい」